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消防設備士乙種第6類とは?消火器資格の中身と活かせる仕事【2026年版】

執筆:ハタラキナオシ運営者 更新日:

結論

消防設備士乙種第6類は消火器の整備・点検ができる国家資格で、受験資格の制限はありません。一定規模以上の建物では点検に有資格者が必要とされ、ビルメンテナンス等で活かせます。合格率など試験の実施団体公表データも確認日つきで解説します。

この記事で分かること

  • 乙6でできること(整備・点検の範囲)と、甲種との違い
  • 消火器の点検が法律で義務付けられている建物の条件
  • 乙6を活かせる仕事と、関連資格との組み合わせ方

こんな相談、よくあります

※以下は、SNSや相談サイトなどでよく見られる悩みのパターンをもとに、個人が特定されないよう再構成した架空の例です。実在の投稿を引用したものではありません。

  • 20代・設備系の知識がない人:「ビルメン業界を調べていて『乙6』という資格を見かけましたが、何ができる資格なのか分からず検索しています。」
  • 30代・異業種から転職したい人:「資格を取って転職の足がかりにしたいのですが、乙6だけで仕事につながるのか不安です。」
  • 資格取得を始めたい人:「消防設備士には種類が多く、まず何から取ればいいのか迷っています。」

共通しているのは、「乙6で何ができるのか」「取得して実際に仕事に活かせるのか」が分からないという不安です。次の章から、資格の中身と仕事とのつながりを具体的に確認していきましょう。

消防設備士乙種第6類とは何か

消防設備士の免状は甲種と乙種に分かれ、乙種はさらに第1類から第7類まで区分されています。第6類は「消火器」を対象とする区分です。

千葉県の案内によると、甲種消防設備士は消防用設備等の工事・整備・点検をすべて行えるのに対し、乙種消防設備士は整備と点検のみを行え、工事はできません。消火器は設置そのものに電気工事等を伴わないため、第6類には甲種の区分がなく、乙種のみが設定されています(第7類の漏電火災警報器も同様に乙種のみです)。

項目内容
対象設備消火器
できる業務消火器の整備・点検(工事に相当する設置区分は想定されていない)
受験資格制限なし(学歴・年齢を問わず誰でも受験可能)
試験の実施団体一般財団法人消防試験研究センター

消火器の点検が義務付けられている建物

消防法第17条の3の3にもとづき、消防用設備等が設置された防火対象物の関係者(所有者・管理者等)は、機器点検を6か月に1回以上、総合点検を1年に1回以上行い、結果を消防機関へ報告する義務があります。和歌山県の案内によると、次の建物では消防設備士や消防設備点検資格者などの有資格者による点検が必要です。

防火対象物の区分対象の目安
特定防火対象物デパート、ホテル、病院、飲食店、地下街等で延べ面積1,000平方メートル以上
非特定防火対象物共同住宅、学校、工場、事務所等で延べ面積1,000平方メートル以上

これらに該当しない小規模な建物では、資格がなくても自ら点検できる場合がありますが、対象となる建物では有資格者による点検が前提です。消火器はほとんどの建物に設置されている設備のため、点検需要そのものは幅広い施設に存在します。

乙6を活かせる仕事の例

  • 消火器の点検・保守を扱う防災設備関連会社:点検業務そのものに資格が必要とされる場面で、資格が応募条件や業務範囲に直結します
  • ビルメンテナンス業:電気工事士・危険物取扱者・ボイラー技士とあわせて「ビルメン◯点セット」と呼ばれる資格の一つとして名前が挙がることがあり、入社後の資格取得支援の対象になっている会社もあります。ビルメンテナンス業界の全体像は「ビルメンテナンスは未経験から転職できる?」で解説しています
  • 商業施設・オフィスビルの設備管理:消火器の設置状況を日常点検で確認する業務の中で、資格の知識が実務に直結します

いずれの仕事も、乙6単体が採用の唯一の条件とは限らず、求人票の「必須資格」「歓迎資格」の記載を確認することが前提になります。

受験のハードルと合格率

一般財団法人消防試験研究センターが公表している令和8年度(4月〜8月)の実施状況によると、乙種第6類は受験者2,565人に対し合格者1,702人で、合格率は66.4%でした(令和7年度の同時期は合格率63.6%)。2026年10月16日に同センターの公表データで確認した数値です。受験資格の制限がないことに加え、他の消防設備士の種類と比べて合格率は高めで推移しています。

出題科目や試験時間、受験手数料などの詳細は、年度や実施回によって見直される場合があるため、受験前に一般財団法人消防試験研究センターの公式サイトで最新情報を確認してください。

他の資格と組み合わせるとさらに活かせる

  • 危険物取扱者乙種第4類との組み合わせ:いずれも受験資格に制限がなく、燃料・危険物を扱う施設の設備管理で評価される場面が重なります。乙4の詳しい活用例は「危険物乙4はどんな仕事に活かせる?」で解説しています
  • ビルメン関連の他資格との組み合わせ:電気工事士やボイラー技士とあわせて取得すると、担当できる設備点検の範囲が広がり、求人への応募条件を満たしやすくなります

まとめと次の一歩

  • 乙6は消火器の整備・点検ができる国家資格で、受験資格の制限はない
  • 延べ面積1,000平方メートル以上などの建物では、消火器の点検に有資格者が必要とされる場合がある
  • ビルメンテナンスや防災設備関連の仕事で、他の資格と組み合わせて活かせる場面がある

ビルメンテナンス業界全体の資格事情は「ビルメンテナンスは未経験から転職できる?」を、関連する危険物取扱者の活用例は「危険物乙4はどんな仕事に活かせる?」をご覧ください。

FAQ

よくある質問

乙6があれば消火器の設置工事もできますか?
できません。乙種消防設備士ができるのは整備と点検のみで、工事は甲種消防設備士の業務です。消火器(第6類)には甲種の区分自体が設けられていません。
乙6だけで転職や就職は有利になりますか?
消火器の点検業務を扱う会社や、ビルメンテナンス業界では評価材料になり得ますが、資格単体で採用が決まるものではありません。求人票の必須資格・歓迎資格の記載を確認し、業務内容と合わせて検討することをおすすめします。
他の消防設備士(乙4類など)と比べて取得しやすいですか?
一般財団法人消防試験研究センターが公表する直近データでは、乙種第6類の合格率は6割台で推移しており、受験者数の多い乙種第4類(令和8年度同時期で合格率31.9%)と比べると高めの水準です。ただし年度によって数値は変動するため、最新の公表データで確認してください。

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この記事を書いた人

ハタラキナオシ運営者

人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして8年勤務。20代未経験層、介護・保育、建設・物流業界の転職支援を担当。退職・就職・学び直しの実務情報を、公的機関の一次情報にもとづき解説しています。

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