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社会保険労務士は独学で合格できる?受験資格と勉強時間の目安
結論
社会保険労務士試験は独学でも挑戦できますが、受験資格(学歴・実務経験・他の国家試験合格のいずれか)を満たす必要があります。令和8年度の合格率は約9.3%で、独学の勉強時間は800〜1,000時間が目安とされています。
この記事で分かること
- 社会保険労務士試験の受験資格(誰でも受けられるわけではない点)
- 試験科目・出題形式と直近の合格率
- 独学で働きながら合格を目指すための勉強時間の目安と進め方
こんな相談、よくあります
※以下は、SNSや相談サイトなどでよく見られる悩みのパターンをもとに、個人が特定されないよう再構成した架空の例です。実在の投稿を引用したものではありません。
- 30代・総務部で働く会社員:「社労士資格を取ってキャリアアップしたいが、自分に受験資格があるのか分からない」
- 20代後半・人事職を目指す転職検討中の人:「働きながら独学で合格できるものなのか、勉強時間の目安が分からず不安」
- 40代・別の国家資格を持つ会社員:「大学を出ていないが、保有資格で受験できるケースがあると聞いた」
共通しているのは、「そもそも自分に受験資格があるのか」「働きながらどれくらいの時間が必要なのか」が分からないという悩みです。受験資格と学習時間の目安を先に押さえることで、回り道を防げます。
受験資格は3つのルートで判定される
社会保険労務士試験は、次の3つのルートのいずれかに該当しないと受験できません。
| ルート | 主な内容 |
|---|---|
| 学歴 | 大学・短期大学・専門職大学・高等専門学校(5年制)の卒業など。大学中退でも62単位以上修得していれば対象になる場合がある |
| 実務経験 | 労働社会保険諸法令に関する業務に通算3年以上従事(社労士・弁護士の補助者、法人の労務担当役員、公務員など) |
| 試験合格 | 行政書士試験の合格者、厚生労働大臣が認めた他の国家試験の合格者など |
学歴・実務経験のいずれにも該当しないと思われる場合でも、専門学校卒業や厚生労働大臣が認めた課程の修了などで該当することがあります。受験資格の詳細区分は多岐にわたるため、該当するか不明な場合は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターの最新の受験案内で確認し、必要に応じて受験資格証明書を用意してください。
試験科目と出題形式
試験は「選択式」と「択一式」の2形式で構成されます。
| 形式 | 出題科目数 | 配点 |
|---|---|---|
| 選択式 | 8科目(労働基準法及び労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法) | 1問5点×8問=40点 |
| 択一式 | 7科目(社会保険に関する一般常識を除く7科目) | 1問1点×70問=70点 |
合格するには、選択式・択一式それぞれの総得点と科目ごとの得点の両方が、その年の合格基準点に達している必要があります。1科目でも基準点に届かないと、総合得点が高くても不合格になる「足切り」がある点が、独学で学習計画を立てるうえでの注意点です。
直近の合格率
全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表した令和8年度(第58回)試験の結果では、受験者数42,510人に対して合格者数3,961人で、合格率は約9.3%でした(2026年10月9日確認)。試験日は例年8月下旬の日曜日です。
合格基準点は年によって調整されるため、「何点取れば安全」という固定の基準はありません。出題範囲全体を満遍なく押さえ、特定の科目で大きく失点しない学習が欠かせません。
独学で働きながら合格を目指す勉強時間の目安
資格予備校のアガルートが公開している目安では、独学の場合は800〜1,000時間程度が必要とされています(通信講座を併用する場合は600〜700時間程度が目安、2026年10月9日確認)。この時間はあくまで一般的な目安であり、法律・労務分野の予備知識の有無によって個人差が大きい点に注意してください。
働きながら1,000時間を確保する場合、平日に2時間・休日に5時間ほど学習時間を確保できると、10か月〜1年程度が一つの目安になります。科目数が多い試験のため、早い段階から学習計画を立て、直前期に特定科目へ時間を集中させられるようにしておくことが重要です。
独学での進め方のポイント
- 受験資格の確認を最優先にする:学習を始める前に、自分がどのルートで受験資格を満たすかを確認し、必要な証明書類を把握しておきます
- 科目間の関連を意識して学習する:健康保険法・厚生年金保険法・国民年金法など、社会保険科目は制度の考え方が共通する部分が多く、まとめて学習すると効率的です
- 過去問演習の比重を早めに増やす:知識のインプットだけでなく、過去問で出題形式に慣れることが、択一式の時間配分対策につながります
学習時間の作り方そのものに悩む場合は「社会人の勉強時間の作り方|続けられる工夫」も参考になります。入門として国家検定であるFP3級から学習習慣を作る方法は「FP3級は意味ない?国家検定としての使い道」で解説しています。
まとめと次の一歩
- 受験資格は「学歴」「実務経験(通算3年以上)」「他の国家試験合格」のいずれかに該当する必要がある
- 令和8年度(第58回)試験の合格率は約9.3%。選択式・択一式それぞれに科目別の基準点があり、1科目の失点が合否を分ける
- 独学の勉強時間は800〜1,000時間が目安。早期の学習計画と過去問演習の比重増加がカギになる
学習時間の確保の仕方は「社会人の勉強時間の作り方|続けられる工夫」を、資格学習の入り口として「FP3級は意味ない?国家検定としての使い道」もあわせてご覧ください。
FAQ
よくある質問
- 大学を卒業していないと社労士試験は受けられませんか?
- 学歴要件を満たさない場合でも、労働社会保険諸法令に関する業務に通算3年以上従事した実務経験や、行政書士試験など他の国家試験の合格によって受験資格を得られる場合があります。自分がどのルートに該当するかは、試験センターの受験案内で必ず確認してください。
- 独学と通信講座、どちらが働きながらの合格に向いていますか?
- 一概にはいえませんが、独学は800〜1,000時間、通信講座併用は600〜700時間が目安とされており、学習時間を確保しにくい人ほど講座を使うことで時間を圧縮できる可能性があります。独学を選ぶ場合は、出題範囲の網羅性が高いテキストを早期に決めることが重要です。
- 一度不合格でも、翌年また受験できますか?
- 受験資格を満たしている限り、回数の制限なく毎年受験できます。基準点に僅かに届かなかった科目がある場合は、その科目の演習量を増やして次年度に備える人が多いです。
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この記事を書いた人
ハタラキナオシ運営者
人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして8年勤務。20代未経験層、介護・保育、建設・物流業界の転職支援を担当。退職・就職・学び直しの実務情報を、公的機関の一次情報にもとづき解説しています。
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