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固定残業代とは?求人票の見方と確認すべき3つのポイント【2026年版】
結論
固定残業代を採用する求人には、固定残業代を除く基本給の額、計算の基礎となる時間数と金額、超過分は別途支払う旨の3点を明示する義務があります。求人票のチェック方法と超過分の考え方を厚労省の資料から解説します。
この記事で分かること
- 固定残業代(みなし残業代)の仕組み
- 求人票に明示されるべき3つの項目とチェックの仕方
- 固定残業代を超えて働いた場合の差額の考え方
固定残業代(みなし残業代)とは
固定残業代とは、時間外労働・休日労働・深夜労働に対する割増賃金を、あらかじめ定額の手当として、または基本給の一部に組み込んで支払う制度です。「固定残業手当」「みなし残業代」などの名称で求人票に記載されます。
この制度自体は労働基準法上、直ちに違法となるものではありません。ただし、給与の内訳が不透明なまま運用されると、本来支払われるべき残業代が曖昧になったり、基本給が実際より高く見えてしまったりするトラブルにつながります。そのため、求人の段階で一定の情報開示が義務付けられています。
求人票に明示されるべき3つの項目
厚生労働省の指針にもとづき、固定残業代を採用する求人では、次の3点をすべて書面等で明示する必要があります。
| 明示すべき項目 | 内容 |
|---|---|
| ① 基本給の額 | 固定残業代を除いた基本給の金額を明確に区別して示す |
| ② 固定残業代の計算方法 | 固定残業代の算定の基礎となる労働時間数と金額を示す |
| ③ 超過分の取り扱い | 固定残業代の時間数を超えて時間外・休日・深夜労働をした場合、追加の割増賃金を支払う旨 |
この3点のどれかが欠けている求人票は、給与の内訳を正確に把握できないまま応募を検討することになるため、応募前に確認しておきたいポイントです。
求人票でここを見る:チェックリスト
求人票を見るときは、次の順でチェックすると内訳を把握しやすくなります。
- 「基本給」の欄に、固定残業代を含まない金額が明記されているか
- 「固定残業代」の欄に、金額と対応する時間数(例:月20時間分、3万円など)が具体的に書かれているか
- 「超過分は別途支給」という趣旨の記載があるか
- 月給の総額だけが大きく表示され、内訳の記載が小さい・曖昧になっていないか
内訳が明記されていれば、月給の総額から固定残業代分を差し引いた金額が実質的な基本給だとわかります。基本給が低く、固定残業代の比率が高い求人は、残業が少ない月でも給与が変わらない一方、転職時や退職金の計算のもとになる基本給自体は低く設定されている場合がある点に注意してください。
固定残業代を超えて働いたら差額はどうなるか
固定残業代は「あらかじめ決まった時間数分の残業代」を定額で支払う仕組みであり、実際の残業時間が設定時間を超えた場合は、その超過分について労働基準法にもとづく割増賃金を追加で支払う必要があります。固定残業代の範囲内に収まっているかどうかにかかわらず、超過分の請求ができる点は制度上の基本ルールです。
給与明細やタイムカードの記録を保管しておくと、実際の労働時間と固定残業代の時間数にズレがないかを自分で確認しやすくなります。
求人票だけで判断できないときの確認方法
求人票の記載だけで内訳がはっきりしない場合は、面接の場で基本給と固定残業代の内訳、対応する時間数を具体的に質問して問題ありません。給与の内訳を尋ねることは不自然なことではなく、入社後のミスマッチを防ぐための確認事項です。
内定が出た後は、労働条件通知書などの書面で最終的な条件を確認する習慣をつけておくと安心です。書面確認で見るべきポイントは「内定承諾前に確認すべき労働条件とチェック項目」でまとめています。
まとめと次の一歩
- 固定残業代の求人では「基本給の額」「計算方法(時間数・金額)」「超過分の別途支払い」の3点の明示が必要
- 内訳が曖昧な求人は、面接で質問するか内定後の書面で確認する
- 設定時間を超えた残業分は、別途割増賃金の支払い対象になる
未経験からの転職全般の進め方は「既卒・フリーターは正社員になれる?20代の現実」を、求人の探し方の基本は「ハローワークの使い方」をご覧ください。
FAQ
よくある質問
- 固定残業代があると違法な求人ですか?
- 固定残業代の制度自体は違法ではありません。基本給と残業代部分を明確に区別し、超過分を別途支払う運用であれば、労働基準法・職業安定法の枠組みの中で認められています。内訳が不明確なまま運用されている場合に問題となります。
- みなし残業の時間を超えて働いても申告しづらいのですが、残業代はもらえますか?
- 固定残業代の設定時間を超えた分の割増賃金は、別途支払われるべきものです。申告しづらい雰囲気がある場合でも、勤務記録を自分でも控えておき、給与明細と照らし合わせて確認することをおすすめします。
- 求人票に固定残業代の記載がまったくない場合はどうすればいいですか?
- ハローワークや転職エージェント経由の求人であれば、紹介担当者を通じて企業に確認を依頼できます。企業の採用サイトなど直接応募の求人であれば、面接時に基本給と残業代の内訳を質問し、内定後は労働条件通知書で書面に残る形で確認してください。
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この記事を書いた人
ハタラキナオシ運営者
人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして8年勤務。20代未経験層、介護・保育、建設・物流業界の転職支援を担当。退職・就職・学び直しの実務情報を、公的機関の一次情報にもとづき解説しています。
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